技術情報
TECHNOLOGY

内面被覆工法

概要

下水道の普及・整備が進む中、老朽化や災害などによる劣化・破損も増加傾向にあります。特に人口が集中する都市部では、強度や流下機能の回復、漏れ箇所の止水など、更生に向けた計画的な改築・修繕による延命化が、待ったなしの状況です。

水道、ガス、電力、通信など他のライフラインや交通への影響を考慮し、道路を開削する布設替えが困難なエリアでも、しっかり施工していくために、戸田道路では非開削による「内面被覆工法」で管更生を促進しています。

代表的な「内面被覆工法」の技術に、反転・形成工法と製管工法があります。戸田道路ではどちらにも対応可能です。反転・形成工法は、損傷した既設の下水道管きょ内部に、強靭で平滑なFRPパイプを構築する非開削管きょ更生工法です。製管工法は、既設管の内側に塩ビ製の更生管をつくり、それの間隙に特殊裏込め材を充填しながら進んでいく自走式製管機を用いた更生工法です。

既設管に塩ビ製の更生管を製管している状況
既設管に反転・形成工法にてFRP管を設置して蒸気で円形に構築している状況

特徴

・クラックや腐食、破損、継手ズレや曲がり、たるみや蛇行などの補正に有効です。
・マンホールと工事車両が離れていても(~約300m)施工可能です。
・上流と下流の高低差が10mの現場でも施工できます。
・施工時の占有面積もコンパクトに収まり、周辺地域や交通への影響を抑止できます。
・円形や矩形、馬蹄形などあらゆる管きょの形状に対応 できます。
・下水を流しながらの施工が可能です。
・長距離や曲線の施工も実現します(自走式製管工法の場合)。
・国道など重要道路下、線路下などの管きょ施設の耐震対策に最適です。

上段が製管工法、下段が、反転・形成工法の縦断面にて解説しています。

用途

・下水道管の入れ替え。

施工実績

・世田谷区鎌田一、二丁目付近枝線その3工事(2011年度)|見える!わかる!下水道工事コンクール南部事務所長表彰
世田谷区大蔵一、四丁目付近枝線工事(2012年度)|見える!わかる!下水道工事コンクール南部事務所長表彰
・世田谷区砧四、六丁目付近枝線工事(2013年度)|見える!わかる!下水道工事コンクール南部事務所長表彰
・世田谷区砧三、四丁目付近枝線工事(2015年度)現在進行中
・世田谷区桜丘五丁目、千歳台一丁目付近枝線工事(2015年度)現在進行中

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