技術情報
TECHNOLOGY

保水性舗装

概要

地表のほとんどがアスファルトで覆われている都市部を中心に、ヒートアイランド現象など温暖化問題が無視できない状況になってきました。その抑制に向け、戸田道路では舗装体内に保水材を有し、保水材内の水分が蒸発する際の気化熱によって路面温度の上昇を抑制する「保水性舗装」の活用を進めています。

「保水性舗装」とは、ポーラスアスファルトなど開粒度の高い素材を表・基層に用い、その空隙部に吸水・保水性を有するグラウトを注入・充填する舗装です。

雨や打ち水などで舗装内に保水した水の気化熱を活かし、特に夏季には10~20℃程度、路面温度の低下を見込めます。歩道や行楽地、屋外作業での熱中症、さらに都市部で顕著な熱帯夜などの対策に有効です。

路面補修工事(1の3・保水性舗装) (2008年)
路面補修工事(1の3・保水性舗装) (2008年)

特徴

・気化熱により路面温度低減効果があります(特に夏季)。
・雨水を表面排水させることなく保水することで、打ち水効果が持続します(降雨後2~3日)。
・混合物の上部に空隙を残すことにより、高いすべり抵抗や騒音低減機能も得られます。
・明色など着色性があります。

保水体内に保水された水分が蒸発し、水の気化熱により路面温度の上昇(10℃~20℃程度)を抑制します。

用途

・熱環境の改善が望まれる市街地道路、駐車場など。
・夏季の歩行空間の快適性や景観性が求められる商店街、公園、歩道など。
 ※一般的な舗装の対象にはすべて適用できます。

施工実績

・路面補修工事(3の1・保水性舗装)(2010年)
・路面補修工事(1 の3・保水性舗装)(2008年)

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