施工事例レポート
CASE REPORTS

株式会社出雲村田製作所 G棟・物流棟建築外構工事|(島根県)

工事背景

セラミックスがベースの独創的な電子部品の開発・生産・販売で名を馳せる、総合電子部品メーカーの村田製作所。世界に最先端の電子部品を供給する同社では、主力製品のひとつ、セラミックコンデンサを供給する中核拠点として、1983年に出雲村田製作所を設立。国内外に広がるグループ内において、海外拠点のマザー工場という機能を有し、シンガポール、中国、フィリピンなどの関係工場と密に連携しながら、エレクトロニクス社会の発展に貢献しています。

本工事は、その出雲村田製作所が、電装化が加速する自動車向け、そしてスマートフォンを初めとする通信機器向けなど、ニーズが多様化する積層セラミックコンデンサの需要が世界的に著しく増加していることを受け、生産能力の増大を図る一環として物流機能の強化、ならびに出雲の地で活躍する社員たちに向けた厚生施設の向上を狙った、新たな施設建築に伴うものでした。

今回は、施設建築物を戸田建設が、周辺の外構を戸田道路が、それぞれ担当することになった戸田建築グループをあげての施工となっています。

施工にあたっての課題

本工事では、まず、同じ敷地内で24時間稼動する工場に出入りする車両に配慮し、道路を切り替えて安全な通行を確保しながら施工を進めていかねばなりません。特に車両が集中する、工場に勤務する人たちの出退勤の時間帯は、滞りが発生するのを避けるため施工を全面ストップするなど、作業時間の制約が伴う難易度の高い課題がありました。

加えて、建築施工を進める戸田建設と並行しての作業となる中、そちらの関連車両をはじめ工期の調整、そして車道・歩道の舗装面を、新築される2棟の建物と合わせるため、現況より200mm下げる必要も生じていました。

特に、敷地内で最盛期の時期には一般にも開放され、地域の名所のひとつにもなっている桜並木の横にも、インターロッキングブロック舗装を施す計画でしたが、現況から200mm下げることで桜の木の根っこが横に張り出してくる可能性が太鼓とが予測され、その処置にも頭を悩ませていました。

「自分と若手、2人チームに任された現場だったため、課題を前に悩むよりも、まずは施工の安全確保に重点を置きながら、しっかり役割分担してスムーズに進めることを念頭に、タッグを組んで臨みました」と、本工事の責任者である戸田道路の岡田は話します。

導入した技術や工夫

限られた施工時間の中で、最大限のパフォーマンスを発揮するために、岡田がとった行動は「現場はほとんど若手の後輩に任せました。自分は発注者や戸田建設、協力会社の担当者との日々の打合せ・確認・折衝、変更箇所の図面書き起こし、スケジュール調整、現場で必要な予算の管理と、裏方に回っての動きに徹しました」というものでした。

明確な役割分担のもと、要所要所では「あれ、段取りした?発注はちゃんとできてる?工事の注意喚起告知は大丈夫?とサジェスチョンを与えるコミュニケーションを絶やさず、しっかり監督しながら現場で動いてもらいましたね。偉そうに聞こえるかもしれませんが、自分も新人の頃にそうしてフォローを兼ねたアドバイスを受けて育ててもらった経験がありますから、それに倣ったカタチです」と岡田は振り返ります。

その上で、担当するインターロッキングブロックの施工では、岡田は目地砂に水と反応して固まる素材をチョイス。「路盤に水を逃がす透水性の目地砂もありますが、当地は冬季に積雪するような環境です。透水性では雪解け水だけ抜けてしまい、路面にどうしても雪が残ってしまう現象が発生し、凍結によるスリップの危険性が高まってしまいます。それを回避するための選択でした」と解説します。さらに、インターロッキングブロックを敷設する際、1%の勾配をつけて水を逃がす、それまでの経験で培った細やかな配慮も忘れてはいません。

また、桜並木の根っこの張り出し問題については、造園会社の立会いを要請。専門家と共に大切な桜の木を傷つけないよう、伐根・切断ができる部分を確認しながら撤去作業を行い、その後の維持管理を考慮して新たに縁石を積み上げて対策を施しています。

取り組みの成果

時間的な制約が厳しかったものの、春から初夏にかけての工期を、無事、遅延や事故もなく終えた本工事。完工・引渡しの前に確認をとったところ、狙い通りに目地砂が硬くなり、沈下やズレも生じず、きれいな仕上がりで納めることができました。その後、目地砂が硬くなったことで、以前のように雑草が生えなくなり、発注者からたいへん喜ばれることになった、というおまけ話もついています。

「発注者から舗装で済ますよりもキレイに仕上がって、本当によかったよと声を掛けてもらい、よし!と自分の仕事に納得できたのを覚えています。本工事のように、社歴や年齢に関係なく、担当者に大きな裁量ごと任せてもらえるのが戸田道路の社風。若い頃からトライ&エラーを繰り返し、少しずつ自分のやり方を固めていけるところが、自分の性に合っていますね」と話す岡田のように、早い段階から、その時のスキルや志向に沿った現場で、先輩の見守りの中、色々なことに挑戦できるのが、戸田道路流の人材育成スタイルです



歩道路盤転圧状況



硅砂敷均し状況



インターロッキングブロック敷設状況



敷砂整正状況



敷砂転圧状況


工事概要

分野
舗装工事

採用した工法・技術

本工事の担当拠点・代表技術者
広島支店 岡田 賢太

本工事の発注者
株式会社出雲村田製作所

本工事の工事エリア
島根県出雲市斐川町上直江2308番地内

本工事の工期
2017年4月1日~2017年7月20日

インターロッキングブロック舗装の工事概要
縁石工
1700m
排水構造物工
430m
下水道工
180m

舗装工
7800㎡
薄層カラー舗装
700㎡
区画線工
一式



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